盛岡の朝

日に日に冬本番に近づく盛岡です。

朝、屋根や植木などに雪が積もっている日も多くなってきました。
毎朝カーテンを開ける時「今日は積もってるかなぁ」とドキドキします。

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さて、今回は絞り技法をふんだんに使った、雪華や華文を思わせる模様が散りばめられた華やかな紫根染の着尺地を紹介します。

模様ごとに鹿の子絞りの大きさを変えたり、縫い絞りもいつもと少し違うアレンジを加えたりこだわりのつまった1枚です。

ぜんまい紬の名古屋帯地を合わせてすっきりとまとめてみました。
華やかな柄なので、袋帯と合わせて観劇やパーティーの装いにも。

袋帯は、金糸銀糸が少なめの品よい袋帯との相性が良くおすすめです。

これからの時季、クリスマスパーティーの装いにいかがでしょうか。

【南部しぼり 紫根染 正絹 着尺地】

いつか登ってみたい場所

草紫堂の斜向かいに盛岡市の景観重要建造物があるのをご存知ですか?
それがこちら「紺屋町番屋」です。

 

実は草紫堂のパンフレットにも載っていたり…

 

 

紺屋町番屋は明治時代に消防よ組の番屋として建てられ、大正時代に消防組第四部事務所として改築した建物です。
近年まで地元の消防団が使用していましたが、ここ数年は老朽化によりあまり使われていませんでした。

 

それが現在補修工事が行われているのです!!
来年の2月にはカフェ併設の体験交流施設としてオープンする予定で楽しみにしています♫

 

 

最近気がついたのですが、火の見櫓に明かりがついていて綺麗✨
作業用につけているだけかもしれないけれど、工事が終わってもつけていてほしいです。
そしていつか火の見櫓に登ってみたい…!!

 

 

 

〜おまけ〜
中津川に架かる「与の字橋」は、消防よ組に近いことから「よの字橋」と名付けられたそうですよ

 

(bonnu)

 

冬支度です

盛岡も初雪が観測され冬到来です。
盛岡地方裁判所前にある石割桜も雪囲いの作業に入っておりました。

来年の3月中旬まで冬の装いとなります。

春にはまた綺麗な花が咲きますように。

(令和3年春の石割桜です)

(mai)

入社当時・・・

入社当時。
羽二重生地の風呂敷のこの柄は何なんだろうと疑問に思ったことがありました。

デザインは寺院で使われる仏具のひとつ ” 磬 (けい) ” というものから着想を得て作成されたものでした。


絞りをする時には「絞るのにコツのいるこの丸いところは紐を通して台に磬を吊るすところなんだなぁ」とか「鳳凰の尾の鹿の子は大きく」とか思いながら作業しています。

離れたところには蝶も。

 

鳳凰と様々な絞り技法が豪華なデザイン。
風呂敷の他に名古屋帯地の模様にもなっています。


由来を知ると、より一層大切なものになりますね。

羽二重 風呂敷 / 南部紫根染
名古屋帯地 / 南部茜染

大人かわいいをめざして

今回のテーマは、大人かわいいコーディネート。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チョコレート色のような深みのある着尺地に、繊細にデッサンされた野花が美しい名古屋帯地を合わせて大人っぽいのにどこか可愛らしい雰囲気に。
甘すぎず、ほどよく大人でかわいいそんなコーディネートをめざしてみました。

また、個性的な帯と合わせてクールにまとめてみるのも良いかもしれません。

今年のトレンドカラーのひとつでもあるブラウン。温かみがあり落ち着いた印象の色味は、これからの秋冬に欠かせない一着になりそうです。

お月見

今日は、十五夜ということですすきと団子をそえてお月見です。

平安時代には月を眺めながらお酒を飲み、船の上で詩歌や管弦を楽しむという、庶民とは縁のない雅な催しだったそうです。貴族たちは水面や盃の酒に映った月を愛でたとか、なんとも風流ですね。

庶民にも伝わったのは江戸時代に入ってから。秋の農作物の豊かな実りの象徴として満月を眺め、お供えをしながら収穫の感謝や祈りを捧げる風習へと変化したんだそうです。

十五夜に満月なのは8年ぶり。
部屋の明かりを少し落とし、楽しみたいと思います。


染額 大 / 義52 茜染