解き作業
カテゴリ―:草紫堂だより 2022年3月26日
「解き」
染めの後、よく乾かしてから絞りの糸を解いていきます。
絞った部分には染料が染み込まず、本来の白生地のまま残り模様になります。
糸を掛けた跡がそのまま現れるのでひとつひとつ同じ絞りはありません。
解くごとに糸の跡が現れ 固い絞りがゆるみ解ける様子は、まるで硬くとじていた蕾がほころぶ 瞬間の感動に似ています。
着物一反を解くのには4、5日かかることもあります。染めた後は糸の結び目が固くなるので1日「解き」作業をすると指が痛くなりますが、今回はどんな風に染め上がっているだろうと心弾ませながら作業をしています。