第42回岩手芸術祭美術展(無鑑査),1988年
凪いだ海の遥か沖合いの波のうねりに、太陽の光がきらきら輝いて見える、母なる海の温もりを表現しようとしたものです。日本紫根は鮮やかな輝きを最初から持っており、年数が経つともっとしっとりと落ち着いた紫に仕上がってくるものと思います。
1928年
天皇陛下が陸軍東北特別大演習御統監行幸の砌に、お買上げ賜ったクッションです。(写真はモノクロ)
1928年
天皇陛下が陸軍東北特別大演習御統監行幸の砌に、お買上げ賜ったクッションです。県産品陳列会場に出品してあった父(謙)の作品が陛下のお目に止まり、高価なため一旦はおあきらめになられたものを、夜お宿舎に入られてから「昼に見たクッションを今一度見てみたい」と仰せ出され、紫根染研究所社主、中村省三氏がお宿舎まで持参し、お買上げ戴いたとのことです。(写真はモノクロ)
東北北海道工芸競技展一等賞,1934年
この他国内各種展覧会、博覧会等で、中小企業庁長官賞をはじめ、1等・4回、2等・12回、3等、褒状等・20数回、受賞しております。(写真はモノクロ)
第2回岩手工芸美術展工芸大賞,1971年
燃え上がる大地の喜びを松の木に託し表現したものです。
1974年
昭和49年(1974)5月19日の岩手植樹祭の時の皇后陛下(当時)への岩手県献上品。
裏岩手の山容に澄み切った空と下方に北上の清流を配し、五葉の松と種子を散らす文様。県から依頼を受けた時、体調を崩した後の退院直後であったが、他の者に一切手を触れさせずに昼夜兼行で仕上げた。